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2023.07.20

「お譲りインナー 3つの落とし穴」

様々なアイテムで”お譲り”を考えている「プレ花嫁様」は多いのかもしれません。でもブライダルインナーに関しては、落とし穴がいっぱい。知られていない裏事情も合わせて書きますのでこれからインナーを購入予定の花嫁様はぜひ参考にしてくださいね。

落とし穴1つ目は・・・

「サイズについて」

ブラジャーやビスチェは靴と同じで着用した人の体型に合わせて変形していくものです。同じサイズでも自分の身体に合わない事って実はよくある話です。

中古インナーは、安く入手できる反面、誰がどのように着用していたのか分からないのが現実です。例えばサイズが多少合ってなくても我慢して着ていたのかもしれないし、セカンドオーナーと書いてあっても実はお譲り3人目かもしれません。

ドレス合わせ・前撮り・本番と何度も長時間、着用しているのが「お譲りインナー」です。同じサイズだと思って安心していても、サイズが合わないことがあるので、要注意です。

2つ目の落とし穴・・・

「衛生面について」

一日中汗をかいて着用していた下着ですが、「クリーニング済」と書いてあっても、クリーニング店で洗っていないものが多いんです・・・

何故ならほとんどのクリーニング店ではブラジャーを持ち込んでも引き受けてもらえないから。理由は衛生面。

「伝染性の疾病の病原体による汚染の恐れのあるものは、特別な保管が必要」だからです。 (病院のシーツやタオル等と同じ区分です。)

勿論設備が整っているクリーニング店もありますが、ほとんどのクリーニング店の洗濯機はドラム式です。回転しながら、上から下に洗濯物を落下させ、たたいて汚れを落とす方式。勿論ドラム式に弱水流はありません。ドラム式で洗うと当然ながらワイヤーが歪んだり、繊細なレースにダメージが出てしまいます。

高級クリーニング店なら手洗いをしてくれますが、安く「お譲り」したいのにコストが嵩みます。裏事情をお話しすると実際は、売り主が自分で洗って「クリーニング済」としている場合が多いようですね。

3つ目の落とし穴・・・

「ドレスとの相性」

先日、式場の着付け担当の方からお話を聞く機会がありましたので、お話します。

一番困るのが、式当日にインナーを持ち込んで

「ドレスに合わせて着付けてください。」

というケースだそうです。

花嫁様はブライダルインナーを自分のサイズで用意したから大丈夫と思っていても、実際にドレスと合わせるといろいろな問題が出てくるとか。

前述した「インナーが身体に合わない」とは別に、今度は「インナーがドレスに合わない」という問題です。

・ドレスから見えてしまう。

・ドレスの重さを支えきれず一緒にズリ落ちてしまう。

・バストメイクやウエスト位置がドレスに合わない。

・屈むと谷間が見えて危うい。

それでも大切なハレの日ですので、いろいろ工夫して対応しますが、完璧なドレス姿とはいかないそうです。

花嫁様も不安を抱えながら式に臨まなくてはいけないので、今一つ晴れやかな気持ちになれない。

立ち居振る舞いがドレスの着崩れを気にして小さくまとまってしまっている感じに・・・

特に肩紐の無いビスチェタイプのドレスでバストのボリュームの無い方は、結婚式当日ずり落ちてしまって大変だったというトラブルは多いようです。

着付けてもらった直後、不動の立ち姿は綺麗でも、お辞儀をした時に胸元に手を置く仕草や、ドレスを引き上げるポーズは美しく無いですよね。

ブライダルインナーは機能性が全て。自分の身体に合ったインナーを着ている安心感は自然と立ち居振る舞いにあらわれるものです。

花嫁様にはストレス無く、「最高に美しいドレス姿でハレの日を楽しんで頂きたい」とセモアブライダルは願っています。